2019年5月30日木曜日

無職夫の会社員時代の武勇伝、知りたいですよね?

夫と私は同じ会社に勤めていました。


夫はまあ、知っての通りあんな感じなので、

あっという間に私の同期が夫の直属の上司になったりしてですね。



その同期から、相談を受けたことがありました。



毎日遅刻する夫に、上司である彼は指導をしなければいけませんね。

上司ですから。



遅刻しないように、いろいろ話をするのだけれど、

全然話が噛み合わなかったようで。










夫曰く、

『電車が会社の最寄り駅に着くのが始業時刻の1分後だから、仕方がない』


のだそうで。


(ちなみに会社は駅からすぐのところにあります。)








これ意味わかります?

『電車が間に合ってないんだから、俺がどうにかできる問題じゃないじゃん』


ってこと。


電車が、数時間に1本とか、そういうことかな?

と考えようとしたあなたは、すっごくポジティブで素晴らしいんですが。


誠に恐縮ながら、電車は10分に1本です。










当然「じゃあ1本前のに乗ったら?」となりますよね。

上司の彼もそう言いました。







でも夫は拒否しました。

『それは無理』










意味わからんでしょ?

でも残念ながら私はわかってしまいます。

彼の妻なので残念ながら。


理由はシンプル




起きられないの。

10分前には起きられないの。

私が無理矢理10分早く起こしても、

無理に起こされて身体が辛いから、っつって10分以上休むの。

テレビ見たりスマホゲームしたりすると、体力が回復するみたい。








電車のダイヤごときでは、彼のマインドは変えられないの。

この電車に乗る!って決めたら、それより早いのには乗れないの。

遅いのには4/5超の確率で乗るんだけど。











『俺の時間をなんで他人に奪われなきゃいけないの?』


って、そういう感覚ですかね。


ああ、なんかデジャブ












さてさて、この話には続きがありまして。


失業した夫はハローワークに行きました。

そして訴えました。




『パワハラで退職に追い込まれたんです。これって会社都合にできますよね』


(だから早く失業保険くれ、と。)









パワハラというのは、上で書いた、一本前の電車に乗れ、とかそういう諸々の指導のこと。







夫は本気です。正気です。

変なアレとか、やってません(たぶん)。










ハローワークの職員さんが

「それは大変でしたねぇ」


ってすごく共感してくれた!と、夫は得意気でしたが。








「それは(上司の方が)大変でしたねぇ」


ってことだぞ、絶対。









たまに夫のポジティブが羨ましい。

だからこんなでもここまで無事に生きてこられたんだなあ。











はてさてそれでですね、先日ハローワークから電話がありまして。



「会社都合にはできませんでした。自己都合扱いになります」



そう告げられて、夫のご機嫌がよろしくないのでした。










はあ。

アイス食べよう。






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