2019年8月22日木曜日

正体のわからないモノの怖さたるや。

部屋のどこからか羽音がした。

バタバタバタバタ。





どこだ。

探してもその姿は見つけられない。



どこにいるか、


それよりも重要なのが

ナニモノか、である。







それが虫であろうことは明らか。

虫が、壁か何かにぶつかってもがいている。



虫。


といってもさ、



いろいろいるじゃない?







最悪の場合を想定して、恐る恐る戸棚を開けたり

あちこち探してみるものの、発見には至らず。




きっと疲れてるんだろう。

夫によるストレスで、居もしない虫の羽音が聞こえているんだろう。



そう思うことにして一日過ごし

夜床に就く前、ふと天井を見ると







トンボがいた。



体が細い、イトトンボ。

静かに天井に捕まっている。






羽音がの正体がトンボとわかり、安堵してすっと眠れた。







翌朝、手の届く位置にいたので

そっと捕まえ、窓から逃がした。





以上はお盆の出来事。



誰かがトンボに姿を変えて、訪れてくれたのではないか

そんなふうに思った。


誰だろう。





私は、先代犬ではないかと思う。


一日うちで遊び回って、帰っていった。



そう思ったら、少し心が安らいだ。







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