実家の裏にある山なんですが、実家に来て一月半、ついに犬が山に興味を持ってしまいました。
まあ山なんでね、上り坂ですよね、当たり前ですね。
なんていうか私、夏の間運動してなかったというか、筋肉が衰えちゃったというか。
まあ夏なんでね、犬との散歩も朝と夕方1時間ずつくらいで切り上げちゃってたんでね。
坂道が辛いのなんの。
一生懸命登っているつもりなんですが、実際は思ったより進んでないんですね。
想定よりも、視界に映る景色の過ぎ去るスピードがまあ遅い。
目の錯覚かな?なんて誤魔化しながらね、頑張って登りました。
隣で犬も一生懸命登ってるしね。
そこら中から野生動物のにおいがするらしく、鼻の方も一生懸命くんくんいわせてました。
謎の木の実もいっぱい落ちてるし、楽しいのは楽しいんですよ。
しかしながら身体がね、追いつかないわけで。
ぜえぜえ、はあはあ。
やっとのことで、坂の上に到着しました。すると向こうから、一台の軽トラが。
犬と脇に寄って待っていると、知っているおじいさんでした。
「こんなとこまで来るのかい」とか言われつつ、挨拶が済んだらおじいさんは去っていきます。
もちろん軽トラも去っていきます。
うちの犬は車が好きなので。
「ぼくもあっちいく」と、もと来た道を引き返します。
つまりは坂を降りるということです。
ここで引き返せば、山道を回避できるため、私は喜んで引き返しました。
助かった…。
転ばないようにスピードを調整しながら、遠くに消えていく軽トラを眺めながら、軽快に坂道を下りました。下り終わると、犬がキョロキョロ。
軽トラを探しているのでしょう。
軽トラはあっちの、おじいさんの家の方に行っちゃったからもういないんだよ、犬よ。
「そっかー」と頭を切り替えた様子の犬でしたが、ここでまさかの発言です。
なんて言ったと思います!?
度肝抜かれましたよ、ホント…。「おかあさん、もどるよ」
戻る?
今戻って来たばかりだが?戻ってきたのを戻るということはつまり…。
だから、坂を登るということだね??
もちろん、よろんで!
登りますとも、愛する犬が望むなら。なんだか部活みたいだな…とか思いつつ、せっせと登りました。
今度はさすがの犬もハアハア言っちゃって。
ふたりでゼエゼエ登りました。
これだけ苦労したからか、山道さんぽは非常に楽しかったです。
イガグリを避けながら歩いたり、水たまりにガオーしたり。
ブンブンものすごい蜂の羽音が聞こえたりして「はちみつあるかな?」って顔を見合わせたりね。
とにかく苦労しただけ元は取れたと思います。
また行こうね。
でも往復は勘弁して。
⇒翌日はもちろんアレですよ…
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