犬は心配なのか、周りをうろうろします。
耳元で「キャン!」と声をかけますが、起きる気配はありません。
ダメだこりゃ。
「あなた保護者?」
近くにいる人たちに、犬がそう聞いて回ります。顔を見上げながら「あー」とか「うー」とか言って回りますが、皆さん「???」って感じ。
その中のお姉さんが、意味がわかったようで「心配してるんだ。優しいね、賢いね」と褒めてくれました。
犬は困り果てました
空がだんだん明るくなってきています。しかしながらこうしていても仕方がないので、どこかに行こうと犬を誘いました。
何度目かの誘いで、やっと犬が折れました。
心配でやっぱり戻る
駅の周りをぐるっと回って戻ってきたら、おじさんがいなくなっていました。「起きれたんだね、よかったね」なんて言ってたら、さっき褒めてくれたお姉さんが話しかけてきました。
「反対側でまた寝てるよ」
まじかよ
さっきおじさんが寝ていたのは西口。反対の東口へ行ってみると、いました。
寝てます。
犬はスタスタ近づくと、耳元で「ワン!」と吠えました。
おじさんが飛び起きました。
犬はその動きにびっくりして飛び退きました。
おじさんはフラフラしながらも家路に(たぶん)ついてくれました。
お姉さんがまた褒めてくれました。
⇒つづく
面倒見のよい犬のブランチ
- 真鯵
- カマンベールチーズ
- バナナ〈バショウ科〉
- トマト〈ナス科〉
- ビール酵母
- りんご酢
- 亜鉛サプリ
- ヨーグルト
- エスターC
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