2018年7月22日日曜日

一度関わったら、最後まで面倒を見てあげる。ある男と犬と、女の物語

夜明け前、駅前の道端でおじさんが酔いつぶれて寝ていました。


犬は心配なのか、周りをうろうろします。
耳元で「キャン!」と声をかけますが、起きる気配はありません。
ダメだこりゃ。


「あなた保護者?」

近くにいる人たちに、犬がそう聞いて回ります。
顔を見上げながら「あー」とか「うー」とか言って回りますが、皆さん「???」って感じ。
その中のお姉さんが、意味がわかったようで「心配してるんだ。優しいね、賢いね」と褒めてくれました。


犬は困り果てました

空がだんだん明るくなってきています。
しかしながらこうしていても仕方がないので、どこかに行こうと犬を誘いました。
何度目かの誘いで、やっと犬が折れました。


心配でやっぱり戻る

駅の周りをぐるっと回って戻ってきたら、おじさんがいなくなっていました。
「起きれたんだね、よかったね」なんて言ってたら、さっき褒めてくれたお姉さんが話しかけてきました。

「反対側でまた寝てるよ」



まじかよ

さっきおじさんが寝ていたのは西口。
反対の東口へ行ってみると、いました。
寝てます。

犬はスタスタ近づくと、耳元で「ワン!」と吠えました。

おじさんが飛び起きました。
犬はその動きにびっくりして飛び退きました。

おじさんはフラフラしながらも家路に(たぶん)ついてくれました。
お姉さんがまた褒めてくれました。


⇒つづく


面倒見のよい犬のブランチ

  • 真鯵
  • カマンベールチーズ
  • バナナ〈バショウ科〉
  • トマト〈ナス科〉
  • ビール酵母
  • りんご酢
  • 亜鉛サプリ
  • ヨーグルト
  • エスターC


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