2018年1月28日日曜日

犬に子供用の歯ブラシを使ってはいけない思ってもみなかった理由

愛犬に子供用の歯ブラシを使っている方、きっといらっしゃいますよね。
子供の小さな口に合わせて、ヘッドが小さく作られていることが、子供用歯ブラシを選ぶ主な理由だと思います。
また、愛犬は我が子同然だから子供用を、と考えていらっしゃるのだとしたら、それにも大いに共感できます。
今日の記事は、そんな方々にはショッキングな内容かもしれません。
でも大事なことなので書かせてください。


子供用の歯ブラシってどんなでしょうか?

可愛い色でイラスト入りだったり。
ヘッドは小さめですね。
毛先はフラットな物が多いでしょう。
ブラシ部分はやわらかくて………


ちょっと待った!

それ、大間違いです。
とんだ勘違い、思い込みです。
子供用の歯ブラシは、かたさがかためにできています。


なぜ?

子供の歯の磨き方を思い浮かべてみましょう。
想像してみてください。

………想像できましたか?
一生懸命磨いているでしょ。
シャコシャコ、ゴシゴシ。
優しく優ぁしく磨いている子供、想像できますか?
私はできません。
子供はなんでも全力でやるんです。

公共の場で大声で喋っている子供を静かにさせようと必死なお母さん、よく見かけますね。
でもなかなかそうもいきません。
だって子供だから。
子供は喋ることだっていつも一生懸命なんです。


歯磨きも同じ

子供の歯磨きは力いっぱいやるものだ。
これが大前提です。
力を込めるのにかためだなんて矛盾しているようですが、そうではありません。

このブログでも何度も書いてきていますが、歯磨きで一番重要なのは毛先で磨くことです。
ブラシの毛の先端と歯が接していなければなりません。
毛がぐにゃっと寝てはいけないのです。
毛が寝ているとき歯に接するのは、毛の途中の部分です。
そこに歯を磨く機能はありません。

でも子供は力を入れるから、やわらかい歯ブラシでは必ず毛先が寝てしまいます。
これではどんなにたくさん頑張って磨いても、歯垢は取れません。
ゆえに、毛先が寝にくい、かたい歯ブラシこそ子供用、ということになります。

本当はやわらかめの方が、歯茎には優しいのですが、子供の力いっぱいなんてたかが知れていますからね。
それに子供が歯周病になることはまずないですから、歯茎のことは二の次です。
歯垢が取れれば、むし歯が防げればよい、というコンセプトなのでしょう。


話を整理しましょう

子供用歯ブラシは、毛先が寝ないようにかための物がほとんど。
これは、その歯ブラシを実際に使うのが子供だからです。
本当はもう少しやわらかい方がベストだけど、毛先が寝たら元も子もないから、かための方がベターだよ、ということ。

犬の歯磨きは飼い主が行いますよね。
それなら、やわらかいベストな物を選んであげましょうよ。
その上で、飼い主さんは毛先が寝ないように優しくソフトにブラッシングしてあげてください。

歯ブラシをやわらかい物に変えただけで、犬が嫌がらなくなった!なんて話を、私の周りでちょくちょく聞くんです。
(私が犬の歯磨きの布教活動をした成果!えっへん)
歯ブラシはこだわって選んでなかったわ…という方、是非やわらかめに変えてみてください。



【過去記事もご参照ください】
犬が嫌がらず磨けるメイン歯ブラシ
細かく磨けるワンタフトブラシ
やわらか~いワンタフトブラシ
犬の歯磨きは一日●回
歯ブラシは毛先が広がったら交換はウソ
ブラッシングの最も重要な意味
マヌカハニーで美味しく歯周病予防

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