2015年2月5日木曜日

ついに去勢手術当日

病院からは午前中に連れてきてと言われていたので、寂しい時間が短いようにと11時に行った。
早く連れていって点滴しておいた方がいいのかもわからないが、午前中っていうのだからいいのだ。
別れ際は「うわーえらいなー」なんて平静を装いながら別れた。
本当は病院の前で待機していたいが、病院に迷惑なので帰る。
家の掃除をしまくる。
犬が帰ってきて快適に過ごせるよう準備をする。
時間が流れるのが遅い。
ようやっと、17時半になり病院から電話が入った。
「麻酔から目覚めて、うとうとしています」
とりあえず一安心。
でもすぐにでも、もう一安心、二安心したい。
迎えに行きたい。
しかし迎えの時間はまた追って連絡するとのこと。
もう我慢できなくて出発した。
動物病院の近くをウロウロする。
すぐ近くにいるのに、なのに、なんてもどかしいんだ。
そうこうしているうちに電話がなった。
5秒で迎えに行けますよ!と喉まで出かかったが飲み込んだ。
「20時以降に来てください」
20時!今は18時半。
仕方がない。一旦帰ろう。
猫を連れ病院へ入っていく女性を羨ましく思いながら、一旦帰宅した。

20時前、病院前で時計を見つめる。
別に20時ぴったりでなくてもいいのだが、病院側が20時と言うのだ。
何かしら理由があるのだろう。
従う他ない。
ということで19時55分に病院に入った。
5分は誤差の範疇だ、異論は認めない。

名前が呼ばれ、診察室に入る。
先生が手術で取った臓器を見せてくれ、専門書を見せながら説明をしてくれる。
何を何でどうしたのか、色々質問した。
なるほど、獣医師というのは本当にすごい。
なんてすごいことを仕事にしているんだ。
「それじゃあ、連れてきますね」
そうだ、やっと我が犬に再会できるのだ。
待ち焦がれた顔が見られるのだ。
「お母さーーーん!」
「頑張ったね偉かったね!」
………というような場面を想定していた。
しかし実際、目の前に現れた我が子の姿を見て、私は絶句してしまった。
泣き顔の犬。
涙で目がぐしゃぐしゃだった。
次の瞬間には、点滴によるものだろうと理解したはそうなのだが、そうなのだが。
犬は悲しくても泣かない。鳴くのだ。
この子を二度とこんな顔にさせたくない、させない。
そう胸に刻んだ。
帰り道、病院から少し離れたら、犬がグルグル走りながら怒りを表現した。
ずっと一緒だって約束しておきながら病院に1日置き去りにしたのだ、怒るのも無理はない。
ごめんごめんと謝りながら、臓器をひとつ、いやふたつ取られた後に走りながら自己表現するなんて、犬って本当にすごい、と思った。
犬はすごい。
ポンデランオンのようなエリザベスカラーを借してもらったが、必要なかった。
傷口を舐めないように見守っていればいい。
私がお前のエリザベスカラーだ!

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